相談事例

料金関係

相談内容(2015年6月・保護者・青少年男子)

携帯電話を子供が利用している。メールと電話が目的であり、インターネットには繋がらない設定である。料金は、子供のメールアドレス宛てに届くので、毎月チェックをしていたが、今回、設定以上の料金というメールが届き、高額なパケット料金が発生していることが分かった。すぐに携帯電話ショップに行くと、保護者が知らない間にインターネットが使える設定に変更されていた。どうしたら良いか。

アドバイス

パケット定額制に加入していない契約者が高額なパケット代を請求されたという例は他にもある。パケットの使い過ぎによる高額請求の救済策も用意されているが、その条件は会社によっても違いがあるので、ショップへ行き、どのような条件で、救済がされるのかの交渉をする必要があり、大事な内容は紙に書いてもらうことを勧める。今回のような例を「パケ死」と呼ぶので、インターネットで検索すると参考になる事例が見つかるかもしれない。

ポイント

保護者が知らない間に設定変更がなされ、高額なパケット通信料金が発生してしまったトラブルである。携帯電話会社が提供するパケット通信サービスは、送受信するデータの量に応じて料金が発生する。短時間の利用であっても、動画サイトを閲覧したり、ゲームをダウンロードしたりすることで、思いがけず高額な請求を受けてしまうため注意が必要である。携帯電話会社による救済措置が用意されているが、保護者としては、料金に関わる設定に関しては、操作方法や権限を正しく理解した上で、パスワード保護などの対策をしておくことが大事だろう。携帯電話機にどんな機能が搭載され、どのような仕組みで動作するものなのか親子で理解し、話し合うことも不可欠である。

相談内容(2015年3月・保護者・青少年男子)

息子に保護者のスマートフォンを貸し、無料ゲームをダウンロードするためにパスワードを入れた。その後、数日間で有料アイテムを購入したらしい。クレジットカード会社から問い合わせがあったが、その時点では息子が使ったとは思わず、使っていないと答えた。しかしその後、スマートフォンをチェックすると、購入履歴があることが分かった。クレジットカード払いのメール告知は確かに届いていたが気付かず、対応に悩む。どこに、どのような相談ができるのかを知りたい。

アドバイス

ゲームの利用契約に同意して申し込みをしたのは未成年者であり、法定代理人である保護者の同意がなければ民法の観点から原則として契約を取り消すことができる。ただし、パスワードを入れたこと、その後の管理に関して保護者の責任も免れないかもしれない。消費生活センターや法律専門機関に相談することを勧める。

ポイント

無料で遊べるオンラインゲームであっても、有料のアイテムを購入することでゲームが大きく広がり、子供達がより熱中する場合がある。保護者が一度クレジットカード番号を入力すると、その後は継続的にアイテム等を購入できる場合もあるので、保護者の責任として子供が何というゲームサイトで、どのように遊んでいるのか注意を払う必要があるだろう。またゲームがどこまでが無料で、料金が発生するのはどこからかを、子供と一緒に保護者も確認しておくべきだろう。

相談内容(2014年12月・保護者・青少年女子)

子供の携帯電話の料金について、電話会社から郵送で通知が届いたのだが、高額の使用料金が発生しておりびっくりしている。携帯電話は、元々は自分が使っていたのだが、数カ月前から子供専用に使わせることにしたものである。自分がその携帯電話を使っていたときは電話とメールしか利用していなかった。通知によると、使用料金はメールとゲームのようだ。

アドバイス

ゲームの料金やパケット通信料が発生している可能性がある。お子さんがどんなサイトでどのような操作をしたのか、丁寧にお話を聞き、正確な情報を確認することを勧める。電話会社にも明細について問い合わせをして、何の料金なのか説明を受けることを勧める。必要に応じて料金の相談をすることになるだろう。場合によってはゲーム会社、クレジットカード会社も相談先になるかもしれないが、詳しくは、消費生活センターに問い合わせをすると良い。

ポイント

携帯電話でゲームをダウンロードすると、有料ゲームならばアイテム料金などが発生し、さらに通信費用としてパケット通信料がかかる。パケット通信料は、やり取りするデータの量に応じて料金が発生するため、パケット定額制の契約でない場合は注意が必要である。今回の事例のように、保護者が利用していた携帯電話を子供専用に利用させる場合には、いったん契約内容の見直しを行い、フィルタリングサービスへの加入など、子供の年齢や使用目的に沿った契約内容であるか検討する必要があるだろう。

相談内容(2014年7月・保護者・青少年男子)

子供がスマートフォンでゲームにはまり、いつのまにか有料アイテムを購入し、クレジットカード会社からの1カ月の請求額が100万円を超えている。カード会社から連絡があり、金額を知らされて驚いた。以前、本を購入するためにクレジットカード番号を教えたことがあるが、入力したカード番号がずっと有効になっていたので、ゲームアイテムを購入できる状態になっていたようだ。

アドバイス

相談者は、クレジットカード決済ができることは知っていたが、それを回避する設定を知らなかったようだった。今後のためにも、ゲームサイトにログインしたままではなく、毎回IDとパスワードを入れ、購入時にも都度、パスワードを入力するようにしたい。子供が正しい年齢でゲームを利用しているかを確認しておくと良い。未成年者の契約破棄を主張して取り消すことができるかどうかについては、近くの消費生活センターに相談することを勧める。

ポイント

青少年がオンラインゲームで高額になるまで有料アイテムを購入してしまうトラブルは、保護者の知らない間に起こり、クレジットカードの請求を見て初めて知るケースが多い。「未成年者契約の取消し」を主張できる場合もあるが、利用の経緯によっては認められない場合もある。クレジットカード番号を保護者が子供に知らせていたなど、保護者の管理責任が問われるケースも多い。このような事態を避けるためには、物理的な対策としては、フィルタリングの利用、携帯電話の暗証番号やクレジットカード番号を教えないなどが有効だろう。日頃から、子供がインターネットでどんなコンテンツを利用しているのかに関心を寄せ、把握しておくことも大切である。

相談内容(2014年6月・保護者・青少年男子)

子供が親のスマホを使ってオンラインゲームで遊んでいて、知らないうちにアイテムを購入してしまったようで、1カ月のクレジットカード会社の請求額が数万円に達していた。有料アイテムの購入は、一度だけ母親がしたことがあり、クレジットカード番号を入力していたので、ずっと使える状態になっていた。このような場合どうしたら良いか。

アドバイス

相談者は、クレジットカード決済ができることは知っていたが、それを回避する設定を知らなかったようだった。今後のためにも、ゲームサイトにログインしたままではなく、毎回IDとパスワードを入れ、購入時にも都度、パスワードを入力するようにしたい。子供が正しい年齢でゲームを利用しているかを確認しておくと良い。未成年者の契約破棄を主張して取り消すことができるかどうかについては、近くの消費生活センターに相談することを勧める。

ポイント

子供自身も有料だと認識しないまま、高額なゲームアイテムを購入してしまったというトラブルが増えている。インターネット取引では、クレジットカード番号などの情報を知っていれば、カード本体がなくても取引ができるため、カード本体を親が管理していたとしても、思わぬ高額な請求につながってしまうことがある。スマートフォンなどの機器で、購入時の決済がどのような手続きを経て行われるのかや、パスワードの仕組みなどについて、親子でしっかり把握しておくことが大事である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。