相談事例

依存

相談内容(2020年10月・青少年女子)

受験勉強をしなければいけないのに、勉強しながら何時間もスマートフォンで動画を見てしまう。このままではいけないと思っているが行動に移せず悩んでいる。

アドバイス

1日は24時間と限られているので、貴重な時間をどのように使っているか、一目で見てわかるように記録を付けてみると良い。次に、日常生活に支障なくインターネットと付き合って行くにはどんなルールが必要かを決め、紙に書いて分かりやすい場所に貼っておくと良い。フィルタリングや時間制限機能、タイマーアプリなど、機械的に制限する対策も勧める。保護者にも協力をしてもらって良い環境が作れると良いだろう。

ポイント

インターネットやスマートフォンは青少年にとっても日常生活に欠かせない道具になり、振り回されず便利に使いこなす力も必要になっている。自己管理をするのが難しいと感じたら、勉強時間中はほかのアプリを機械的に制限するなど、より集中しやすくなるような工夫をすると良いだろう。悩んでいる状況を保護者や家族にもお話して協力してもらってほしい。

相談内容(2020年8月・保護者・青少年男子)

息子にスマートフォンを持たせているが、ルールや約束事は一度も守られていない。自分のものだからルールは守らないと言い、一度使い始めると時間を忘れてゲームや動画に夢中になる。夜更かしなど生活の乱れもある。フィルタリングや機能制限は勝手に解除されていた。

アドバイス

この機会に再度ルールの話し合いを勧める。スマートフォンは遊び道具ではなく、保護者が子供に貸し出しているものだと親子で共有する必要があるだろう。生活習慣を乱さないように、使用して良い時間、使わない時間、睡眠時間などを家庭で話し合うことを勧める。ルールを守れなかった時のルールも決めて、必ず実行するのが良い。フィルタリングや時間制限は、ルールの順守を助ける機能なので勝手に解除することも約束違反だと取り決めておくと良い。

ポイント

インターネットやスマートフォンを使い過ぎないように適切に管理すると同時に、子供が自ら時間の使い方を考えたり、自己管理ができるように促していくことも大人の大事な役目である。だからこそフィルタリングサービスやペアレンタルコントロール(機能制限)の役割は大きく、保護者の助けになると考えて上手に活用してほしい。

相談内容(2020年7月・青少年男子)

一日中ゲームやスマートフォンを見る生活が続いている。朝までゲームをすることもある。自分でやめたいと思っているのにやめられないときがある。健康への影響も心配になる。

アドバイス

1日24時間をどのように使っているか、目で見てわかるように記録を付けてみることを勧める。スマートフォンは便利だが、貴重な睡眠時間や健康を奪われることがないように、利用目的と利用ルールをじっくり考えてみることも勧める。決めたルールを守れるように、時間制限機能を利用したり、夜寝る前にスマートフォンを家族に預かってもらうなど協力してもらうと良いだろう。

ポイント

休校が続き、生活スタイルや一日の過ごし方が変わった青少年も多いと思われる。健全な日常を取り戻すきっかけがどこにあるかは人それぞれなので、できそうなことから焦らず一歩ずつ取り組めると良いだろう。ゲームやインターネットの利用時間は長くなりやすく、自力でコントロールすることも難しいため、保護者にも相談して家族全員で改善につなげていってほしい。

相談内容(2020年6月・保護者・青少年女子)

学校の休校が続いている間に、娘がスマートフォンや学習用のタブレットに勝手にSNSや動画アプリを入れて使っていたことが分かった。利用していたはずのフィルタリングも解除されていた。インターネットの使い過ぎが続いており、就寝時間も夜中になっている。これからどのように対応していけば良いか。

アドバイス

この機会に、インターネットの利用ルールを話し合うことを勧める。インターネットを利用する目的、使って良い時間や場所などを娘さん自身に考えてもらい、ルールが守れなかった場合のルールも決めてもらうと良い。そのルールは家族全員が見える場所に貼っておくことを勧める。SNSの利用やフィルタリングについても、保護者が一方的に制限をするのではなく、娘さんの考えにもしっかりと耳を傾けながら話し合いをしてほしい。保護者として心配している気持ちも率直に伝えられると良いだろう。

ポイント

休校が長く続き、SNSやゲームの長時間利用、勉強への集中力の低下などの影響が出ている子供も多いと思われる。健康的な生活習慣や勉強への意欲を取り戻せるように、子供の不安な気持ちに寄り添いつつ、1日24時間の過ごし方を見直し、インターネットとの付き合い方を親子で話し合えると良いだろう。インターネットに振り回されずメリハリをつけた利用ができるように、フィルタリング、機能制限、タイマーなどの機械的な対策を取り入れることも有効である。

相談内容(2020年5月・青少年女子)

学校が休校のため、自宅からスマートフォンでインターネットを通じて学習をしているが、授業の間もゲームが気になる。課題よりもゲームを優先させてしまう。

アドバイス

対処法の1つとして、機械的な制限を試してみることを勧める。スマートフォンの使用パターンを管理できるアプリなどを利用して、何をどのくらい利用しているのかを可視化することができる。機械的な制限は、本来は保護者が設定するものなので、保護者にも協力してもらうことを勧めるが、自身で管理をしても良いだろう。

ポイント

ゲームやスマートフォンを止められないことについて、問題意識を持つことができたのは改善のチャンスである。自分の時間をどのように使うのが望ましいと思うのかを考えたら、フィルタリングや時間制限など機械的な対策をとることで実行しやすくなるだろう。困っている状況を保護者や家族にも打ち明けて協力してもらってほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。