相談事例

依存

相談内容(2012年3月・青少年女子)

ネット依存症になってしまった。パソコンがないと落ち着かない。でもそうするとあまり勉強する暇がなくなる。どうしたらよいか。

アドバイス

パソコンやネットは、利用自体は悪いことではないが、利用時間が長くなることによって、寝不足になったり、生活が不規則になったり、勉強に集中できなくなったり、いろいろ悪影響がある。何より、使ってしまった時間は取り戻せない。パソコンの利用時間について、1日を振り返って書き出してみるとよい。それだけの時間、パソコンに出会う前は、パソコンがなくても楽しく過ごせていたはずである。一度、思いきって、パソコンを保護者の方に預けてみてはどうか?少しの間パソコンから離れた生活に戻すことが必要だと思われる。自分はパソコンに振り回されない、と自信ができたらパソコンを何のために、何時間使うのかを最初に決めてから利用するとよい。

ポイント

子供だけではなく大人も、パソコンやネットにはまる人が増えている。ただ漫然と利用するのではなく、常に目的を持ってパソコンやネットに接することが何より重要である。どのようにインターネットを使いたいと思うのか、子供自身が自分の言葉で話せるような場を持つとよい。そうすることで、家庭でのルール作りのヒントが見えてくるはずである。限られた時間をインターネットに泥棒されないためにも、家族全員で一度見直しができるとよい。

相談内容(2011年9月・保護者・青少年女子)

娘が携帯電話を片時も離さない。特に友達からのメールに過敏に反応し、メールが来ると何をしていてもすぐに返信しようとする。メールでの誘いを断れずに出かけて行く。メールの返信も誘いも、無理せずに断ればよいと思うのだが、「できない」という。なぜなのか?あまりにもひどいので、料金は自分で払わせようと思っている。バイト代やお小遣いで払える範囲で使うようにと言おうと思っているのだが、それでよいか?

アドバイス

友達同士の間で、電話は何秒以内にとるとか、メールは何分以内に返信するといったルールを作り、携帯電話を離せない青少年が多いことを話した。無理なルールでお互いを縛るようなことは本当によい付き合いとはいえず、自分も相手も辛いはずなので、できれば友達同士で「もうやめよう」という話ができるとよい。料金を自分で払うことで、節度を持った使い方ができるようになるはずとお話した。

ポイント

青少年にとって、携帯電話は友達とつながるための大事な存在になっている。一方で、友達同士での携帯電話のやり取りのルールに常に縛られ、神経をすり減らし疲れを感じているケースも見られる。友達とメールアドレスを交換するときには、それぞれの家庭に利用時間や料金の約束事があり、メールを利用できない時間帯もあることを尊重し合えるのが望ましい。そうした友人関係を築くことがトラブル回避にもつながる。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。