相談事例

性的トラブル

相談内容(2021年1月・青少年女子)

SNSで友達から、家族が下着の会社を立ち上げるからサンプルをあげると言われ、サイズ確認のために裸の動画が必要だと言われて送ってしまった。しかし友達のアカウントは乗っ取られていたことがわかった。その後アカウントは消えていた。

アドバイス

18歳未満の裸や下着の動画は児童ポルノにあたり、法律で厳しく規制されている。相手が性的好奇心を満たす目的で所持していることは法律違反の可能性がある。また、児童ポルノを不当に要求する行為も東京都では条例違反となる。被害を大きくしないために、自宅を管轄する警察署に相談してほしい。警察に相談することで、動画を取り戻せる可能性や、拡散を防げる可能性もある。一刻も早く対処することが大事だと考えてほしい。

ポイント

自画撮り被害の多くは、相手は「ネット上で出会った知らない人」であり、警戒心を持つことで未然防止につながる。しかしこの事例のように、すでに信頼関係ができている友達のアカウントを偽物だと見極めるのは難しく、友達関係が悪用されてしまった被害である。被害を防ぐためには、相手が誰であっても、どのような理由があっても、性的な画像や動画を相手に送らないこと、要求されても断ること、自ら撮影しないことを守ってほしい。

相談内容(2020年12月・青少年女子)

SNSで知り合った人とチャットアプリの連絡先を交換してビデオ通話をすることになった。色々と教えると言われたが、通話をしたら急に服を脱ぐように要求された。怖くなり通話を切ると、録画を流出させると脅された。

アドバイス

18歳未満の裸の動画は児童ポルノにあたり、性的好奇心を満たす目的で所持していたり、インターネットに載せたりすることは違法である。また、不当に要求する行為も東京都では条例違反となる。脅す行為も刑法に反する可能性がある。相手が本当のことを言っているのかどうかわからず、録画はされていない可能性もあるが、拡散や悪用の心配が残らないように、また、脅しを止めてもらうためにも、できれば保護者に事情を打ち明けて、一刻も早く自宅を管轄する警察署に相談してほしい。

ポイント

インターネット上の知らない人に自分の下着姿や裸の写真、動画を渡してしまうと、将来に渡って不安を抱えることになるかもしれない。児童ポルノは法律や条令で厳しく規制されていることを理解し、きっぱりと断る勇気をもってほしい。青少年からの相談では、相手からの要求がエスカレートする事例も多く見られることから、被害にあったときにはためらわずに保護者や身近な大人、相談窓口に相談できるのが望ましい。自画撮り被害は一刻も早く対処することが大事だと考えてほしい。

相談内容(2020年11月・保護者・青少年女子)

娘のスマートフォンを見て、SNSで男性とやり取りしていることを知った。相手から裸の写真を送ってほしいとのメッセージがあり、画像を送信したような形跡が残っていた。性に興味を持つ年代なのでどのように注意したらよいかわからない。

アドバイス

18歳未満の裸の画像、下着姿の画像は児童ポルノである。性的好奇心を満たす目的で所持していたり、児童に送らせたり、インターネットに載せたりすることは違法である。また、不当に要求する行為も東京都では条例違反となる。これらの法律や条例を娘さんが理解できるように親子でお話し合いすることを勧める。相手が娘さんの写真を持っているとしたら、写真がどのように使われるのかコントロールできない。被害を防ぐために自宅を管轄する警察署に相談してほしい。

ポイント

インターネット上では最初は良い人を装って近づいてくる者も多く、思春期の子供は異性への興味から裸の自画撮り写真を渡してしまうトラブルが依然として多い。どんなに良い人だと思ったとしても、やり取りが進む中で相手が法律やルールから外れる発言をしてきたり、無理な要求をしてきたらすぐに離れて身を守ることが大事である。知識や経験が未熟な子供はインターネット上でも犯罪のターゲットになりやすいことを日頃から家族で共有し、何かあった時には気軽に保護者に相談できる関係性を築いておけると良い。

相談内容(2020年10月・青少年女子)

お金を渡すと言われて自分の裸の写真を送ってしまった。その後、写真を全部消したと言われブロックされたが、本当に消したか心配になっている。

アドバイス

18歳未満の児童の性的な画像や動画は「児童ポルノ」にあたり、どんな理由があっても、自分の裸や下着姿の写真を渡してはいけない。相手が児童の裸の画像を持っていることは法律に反する行為の可能性がある。今後、画像が悪用されたり、これ以上被害を広げないためにも、最寄の警察になるべく早く相談してほしい。

ポイント

知識も経験も未熟な未成年者から裸の自画撮り写真を送らせようとする、巧妙で悪質な手口が後を絶たない。青少年が自ら裸の自画撮り写真を送ってしまうことも、絶対にしてはいけないことだと理解してほしい。このような心配事が起きてしまったときに大事なことは、写真の悪用を防ぐことである。保護者や警察に助けてもらいながら対策をしっかりと行い、一刻も早く安心できる状態を取り戻すことを考えてほしい。

相談内容(2020年9月・青少年女子)

数年前に男子に裸の写真を要求されて送ってしまった。現在、その人とはトラブルになっており、写真を他人に晒されているかもしれない。

アドバイス

18歳未満の児童の性的な画像は「児童ポルノ」にあたり、法律で厳しく規制されている。今後、どのような事情があっても、自分自身の裸や下着姿の写真を他人に送ってはいけない。相手が児童ポルノを所持していることや、インターネット上に児童ポルノを投稿することも法律違反の可能性があるため、相手と話し合いをして手元から写真を削除できるのが望ましい。1対1での話し合いが難しいようであれば、信頼できる身近な大人や友人にも協力してもらってほしい。拡散の不安を警察に相談することもできる。警察は味方になってくるので安心して相談してほしい。

ポイント

一度相手に送ってしまった写真を取り戻すのは簡単ではない。時間が経過するほど、その写真がどのように扱われているのかを確認することも、完全に削除することも難しくなってしまう。親しい友達や交際相手であっても、性的な写真や動画の要求にはきっぱり断ってほしい。どのような理由があっても将来のことを考えて踏みとどまることが大切である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。