相談事例

性的トラブル

相談内容(2020年2月・保護者・青少年女子)

娘がインターネットで知り合った人と性的な写真を交換していた。写真を拡散されないか心配している。携帯電話を内緒で見たのだが今後どうしたら良いか。

アドバイス

18歳未満の青少年の性的な写真は児童ポルノにあたり、相手が所持していることは法律違反の可能性がある。自画撮り写真を要求されたのであれば、都道府県によっては条例違反も考えられる。このことから、警察へ被害を相談してほしい。相手に渡してしまった写真を取り戻して拡散を防止するためにも、自宅を管轄する警察に相談することを勧める。

ポイント

性的な自画撮り写真の拡散を防ぐには、一刻も早く相手の手元から写真を削除してもらう対処が必要である。被害を食い止めることを最優先に考えてほしい。子供が携帯電話やインターネットをどのように使い、誰とどのような付き合い方をしているのかを見守ることができるのは、一番身近にいる家族や保護者である。危険な使い方をしていたときには介入できることが望ましい。

相談内容(2020年1月・青少年女子)

ネットで知り合った相手に裸の自画撮り写真を送り、個人情報も教えてしまった。相手とはもう別れていてお互いに写真は消そうと言ったが不安が残っている。

アドバイス

相手が本当に写真を消したかを確認することは難しく、自分の手を離れてしまった以上は相手次第となってしまう。児童ポルノを所持していることは法律違反であるため、相手が消したことを信用し、万が一写真や個人情報がインターネット上に無断で載せられていたら、その時に削除に向けて対応していくことになる。不安を少しでも軽くし、写真が拡散されるのを防ぐためにも、警察に相談してほしい。

ポイント

インターネット上での出会いは楽しいことばかりではなく、使い方次第では危険な側面もあることを意識しながら安全に利用してほしい。特に未成年者の性的な画像は児童ポルノにあたり、気軽に扱うことで不安の種になるだけでなく法律違反にもつながる。個人情報や自画撮り写真を求められてもきっぱりと断る勇気をもってほしい。

相談内容(2019年12月・保護者・青少年女子)

娘がゲームで知り合った女の子とメッセージ交換をしている。相手から色々聞かれ、住所、生年月日、写真等を送ってしまっている。裸の写真を要求されているがまだ送っていない。相手の個人情報は何もわからない。どうしたら良いか。

アドバイス

東京都をはじめ、都道府県によっては未成年者に裸の自画撮り写真を要求するだけでも条例違反である。心配事を大きくしないためにも警察に相談してほしい。インターネットで知り合った人に裸の写真を要求されている状況を伝えられるように、これまでにやり取りをしたメッセージを証拠として消さずに持参してほしい。ゲーム機など利用した機器も現状維持のまま持参すると良い。親子で一緒に相談するのが良いだろう。

ポイント

インターネット上では年齢や性別を簡単に偽ることができ、相手の本当の姿を見抜くことは大人でも難しい。どんなに親しくなった友達であっても、自分のことをどこまで伝えて大丈夫なのか慎重に考えることが大事である。裸の自画撮り写真は児童ポルノにあたるため、相手に要求されても絶対に渡してはいけない。児童ポルノに関する法律についても親子でしっかり話し合ってほしい。

相談内容(2019年11月・青少年男子)

以前、掲示板で知り合った相手と個別のメッセージで性的な会話をして、自分の性的な写真を勢いで送ってしまったことがある。その後、相手をブロックして連絡先も削除してしまったが、相手が怒って警察へ通報したり、自分の行為が罪に問われないか不安になっている。また、SNSなどに拡散されたかもしれないと思うと気になってしまう。

アドバイス

相手に送った写真を完全に取り戻すことは難しいことを理解してほしい。18歳未満の青少年の性的な写真は児童ポルノにあたり、自分から相手に送信することや、相手が児童ポルノを保持していることも法律や条例に違反する行為である。このことを自覚し、同じことは二度と繰り返さないでほしい。今は相手と連絡を取れない状況にあることから、今後何かあったら、そのときに対処法を考えていくことになるだろう。

ポイント

インターネット上で知り合った相手との気軽なやり取りが心配の種に変わってしまった事例である。相手に送ったメッセージや画像等は、電子データとして相手の手元に残り、簡単にコピーもできてしまう上に、自分では削除ができない。このような心配事を作らないために、インターネットを利用したやり取りでは、相手が誰であっても送信前に一度踏みとどまる慎重な姿勢が大事である。今回の経験をしっかりと振り返り、ルールとマナーを学ぶ機会にしてほしい。

相談内容(2019年9月・青少年女子)

SNSで知り合った人に性的な画像が欲しいと言われ、送ってしまった。顔も映っている。その後、また欲しいと言われたが嫌だったので断った。すると、前に送った写真を拡散すると脅してきて、本当に拡散されてしまったかもしれない。実際にその画像がインターネット上に載せられているところは見ていない。

アドバイス

18歳未満の青少年が性的な画像や映像を撮影して送信することは、児童ポルノ禁止法に違反する。相手の行為については、自身の性欲を満たすために18歳未満の裸の写真を所持していることは法律違反となる。さらに東京都では、18歳未満の青少年に対して、裸等の自画撮り画像を送るように不当に求める行為も禁止されている。このことから、今できることとして、自宅を管轄する警察に相談することを勧める。

ポイント

誰にも見られていない1対1のやり取りであっても、自画撮り画像を一度相手に渡してしまうと、誰でも見られる場所に拡散されてしまう危険性が常に伴うことを理解してほしい。このようなトラブルにあってしまったときに、最優先に考えてほしいことは、写真の拡散も含め、被害が大きくならないように食い止めることである。周囲の大人の協力を得て対策をしっかりと行い、少しでも安心できる状態を取り戻すことを考えてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。