相談事例

その他

相談内容(2017年10月・保護者・青少年男子)

子供のスマートフォンの中身を見たところ、近所に住む仲の良い同級生の家のWi-Fiのパスワードを聞いて、利用していたようだ。息子には、なぜ他人の家のWi-Fiを使ってはいけないのか言い聞かせたのだが、あまり理解できなかったようだ。どのように説明したら良いか。先方にはどう説明したらいいか。

アドバイス

パスワードは本人確認の一部であるため、他人に教えることも、教えてもらうことも良くない。Wi-Fiについて言えば、相手の家庭の契約内容によって、迷惑をかけることになるかもしれない。ウイルス感染の危険や、ネットバンキングでの被害など、想像を超える損害が出ないとも限らない。自分や家族の責任では済まされない問題にも発展しかねない。相手の家庭にはパスワード変更をお願いし、そのお子さんには、友達であってもパスワードを教えてはいけないことを理解してもらうのが一番良いだろう。

ポイント

インターネット接続は各家庭で契約しているものであり、家のドアの鍵と同じように、パスワードという鍵によって不正アクセスから保護されている。 Wi-Fiの場合は特に、電波が届けば屋外からでもインターネット接続が可能であるため、パスワード保護がより重要な意味を持つ。家族以外に安易にパスワードを教えたり、教えてもらうことには、想像以上のセキュリティリスクが伴う行為だと理解してほしい。Wi-Fi以外にもインターネットのさまざまな場面でパスワードが利用されている。パスワードの取り扱いのルールとマナーを、親子できちんと話し合えると良い。

相談内容(2017年9月・青少年男子)

ゲーム機から参加しているオンラインゲームを通じて、友達からメッセージが届いた。年齢制限があり、自分の年齢では友達を登録できないので、禁止されている行為だが、お互いメッセージの中でID交換をした。すると運営会社の管理人から注意があり、その後、無期限の利用制限を伝えるメッセージが届いた。

アドバイス

ルール違反をしてしまったために利用の制限がかけられたのだろう。その制限は運営会社が決めたルールに沿った対応なので従うべきだろう。友達とは別の手段で連絡を取ることを勧める。その場合、必ず保護者とお話しをしてほしい。ゲームは年齢に応じて機能制限がされていることが多い。安全に使うためには、ルールは必ず守ってほしい。

ポイント

ルールを守って利用することの大切さが分かる事例である。ゲーム運営会社の多くは、年齢に応じて利用できる機能を制限している。もしも自分の年齢では認められていない機能が使えているとしたら、何らかの規約違反をしている可能性があると考えて使い方を見直す必要があるだろう。インターネットの世界も、現実の世界と同様に、ルール違反の行為に対してはルールに沿った措置がとられる。ルールは自分自身の安全を守るためにあるものだと考えてほしい。

相談内容(2017年8月・保護者・青少年女子)

子供が友達の家にタブレットを持って行き、遊んでいたところ、友達が自宅のWi-Fiルーターに接続してくれて、一緒にインターネットを利用したとのこと。そのとき、友達の保護者は不在で、友達がパスワードを入れて接続してくれたのだが、おそらく保護者の許可を得ておらず勝手に接続してしまったと思う。このことで相手の家庭にセキュリティ上の迷惑をかけてしまったのではないか。

アドバイス

友達の家庭のインターネット契約や、友達が家庭でどんなルールのもとでインターネットを利用しているのかによっては、無視できないことかもしれないので、相手の保護者にお話ししておくことを勧める。友達であっても家のWi-Fiルーターのパスワードを教えないことや、今後のためにパスワード変更などを保護者に伝えると良いだろう。この機会に親子でも、外出したときのインターネット利用について、勝手にインターネットに接続してはいけないなどのルールを決めておくことを勧める。

ポイント

インターネットへの入口となるWi-Fi(無線LAN)の普及が進み、友達同士で各家庭のインターネットをWi-Fi経由で利用する状況も増えていることだろう。友達の家庭に携帯端末を持って出かけるときのルールやマナーも親子で話し合っておくことが望ましい。特に大事な点は、Wi-Fiルーターのパスワードの扱いだろう。保護者の許可を得ずに友達同士でパスワードを教え合うのは、セキュリティ上好ましくない。さらにはパスワードが第三者に漏れて、自宅のインターネットの「タダ乗り」や不正アクセスを許してしまうリスクにも繋がるので、家庭でよく話し合ってほしい。

相談内容(2017年7月・保護者・青少年男子)

子供と近所のイベントに出かけたときに、子供の友達がスマートフォンや携帯電話を持つ年齢のようで、写真をたくさん撮っており子供も写った。その時は写真の撮影を断ることができなかったのだが、今後、その写真によってトラブルが起こらないか不安になってきた。このような写真についてどのようなトラブルがあるのか知りたい。

アドバイス

個人の使い方によるので、写真を撮られたから必ずトラブルになるということではない。たとえば、楽しかった思い出として、メッセージアプリを通じて、写真をイベントに参加できなかった子に送るとか、グループトークに送信するなどはあり得る。これは使い方の問題であり、トラブルを防ぐ方法としてはモラルやマナーの指導になるだろう。たとえば、学校でインターネットの安全な使い方の講習を開催してもらったり、携帯やスマートフォンの契約者は保護者なので、保護者の集まりの際に、子供にどう使わせるべきかなどの講習を行うことはできるだろう。

ポイント

自分の写真を撮られることや、SNSに投稿されることを気にしない人もいれば、不快に思う人もいる。ただし、他人の写真を扱うときには、必ず本人の許可を得なければならず、肖像権、著作権の法律にも関係する。インターネットを利用する以上は、知っていなければいけない基本的なルール・マナーの1つだろう。子供にインターネットを使わせる保護者も知っておく必要があり、正しい使い方を子供に指導してほしい。

相談内容(2017年4月・保護者・青少年女子)

娘と一緒にブログのアカウントを持ち、時々、日記・写真を載せている。子供も含め、人物の写真は一切載せていないが、夕食のメニュー、衣類、靴などの写真を載せている。写真は、主にデジカメで撮影しているが、スマートフォンで撮影したものもある。写真の撮影場所を特定できると聞いたが、自分が載せた写真からも撮影場所が分かってしまうのか。

アドバイス

スマートフォンやデジカメに付いているGPS機能を「オン」の設定で撮影すると、写真に位置情報が記録される。その情報を解析することで撮影場所が特定されることはある。SNSによっては、アップロード時に位置情報が自動的に削除されるものもあるので、今後はサービスごとに確認すると良い。すでにアップしている写真については、画像から記録を削除するか、写真自体を削除するか、公開範囲を限定することを勧める。GPS機能は、必要なときだけオンにすることを勧める。

ポイント

GPS機能は、天気予報や地図ナビゲーションなどの利用時には欠かせない機能である。一方、GPS機能をオンにしたまま写真を撮影すると、自分が今いる場所の位置情報が写真に追加される。気付かずに公開することで、意図せず自分や家族、他人のプライバシーを流出させてしまうこともあるので注意が必要だろう。便利な機能だからこそ、きちんと理解し、必要に応じて正しく活用してほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。