相談事例

その他

相談内容(2017年2月・青少年女子)

ゲーム機でオンラインゲームをしていた。アバターでふざけた格好をして、あちこち部屋を回っていたら、たまたま出会った見ず知らずの人から「キモイ」、「死ね」などと言われた。頭に来て「お前こそキモイ、死ね」と言い返した。その後、謝ったが許してもらえず集団で責められた。

アドバイス

ネット上のゲームでは起こりがちなトラブルで、お互いに顔が見えず、本名を名乗ったりしないので、匿名だと思って過激な発言や無責任な発言をしやすい。それに対して言い返すことでエスカレートしてしまうこともよくある。アバターは自分の分身だから悪く言われると怒りの気持ちが沸くのは当然だが、知らない人からの暴言には無視をして静かにその場所を去るのが一番良い対応である。ゲームを楽しむには現実の世界と一緒で、相手に言ってはいけないことは言わない。ルールとマナーをしっかり守ってほしい。

ポイント

オンラインゲームのアバター(キャラクター)は自分の分身のような存在だが、自分とアバターを極端に重ね合わせてしまうと、他のプレイヤーとのトラブルに発展しやすい。アバターはゲームを楽しむためのツールだと割り切って、モラル、マナー、周囲への配慮に欠いた言動には注意してほしい。また、どんなゲームも、最初に利用規約をよく読み、どのような行為がトラブルの原因となり得るか、どうしたら安全に楽しむことができるのか、しっかり理解してから利用することが大事である。

相談内容(2016年12月・青少年男子)

簡単に稼げるお小遣いアプリを退会したいが、昇格したという内容のメールが届き、勝手に口座開設されていてお金が振り込まれていると書かれていた。未成年には大きすぎる金額だったので退会したい。

アドバイス

アプリの利用規約をしっかりと読んでほしい。個人情報の取り扱い、昇格についての説明、退会方法などをよく読み、自分自身が何に同意をして、何に同意をしていないのか、しっかりと整理する。同意をしていない内容については、お金を受け取ったり、サービスを利用してはいけない。退会方法についても、利用規約で定められた方法を確認する。退会方法が明確でない、退会申請をしても連絡がない、迷惑な内容のメールが増えるといった状況であるならば、そのアプリを開かない、メールを受け取っても返信をしない、メールの受信拒否をするなどの対応をとるのが良い。

ポイント

お小遣いアプリはたくさんあるが、利用者から個人情報を集めることが目的だったり、ほかの有料サービスや出会い系サイトに誘導してお金を使わせる悪質なサービスも存在する。青少年は、アプリの年齢制限や利用規約をよく読み、家庭のルールにも照らし合わせ、利用しても良いサービスなのかを判断してほしい。判断に迷ったら必ず保護者に相談することが大事である。

相談内容(2016年11月・青少年男子)

インターネットを見ていたら急にウイルスに感染していると出てきてウイルスを除去するためのアプリをダウンロードしてください、と出てきた。最初は無視したが、また出てきた。

アドバイス

利用中の端末でウイルス対策をしていないのであれば、保護者に相談した上で、ウイルスソフトをインストールし、ウイルスチェックをしておくと良い。画面の表示は広告である可能性も考えられる。この場合、突然出てきたウイルス感染の表示の中に、連絡先(メールアドレスや電話番号)が書いてあっても、絶対に問い合わせたりしないように注意してほしい。

ポイント

インターネットの閲覧中に、偽のウイルス感染を警告する画面が表示されるトラブルが増えている。このような場合も、慌てずに対処することが大事である。偽の警告画面は、実際にウイルスに感染しているかどうかに関係なく表示され、その警告に従った結果、アプリのダウンロードへと誘導されたり、本当にウイルス感染してしまったり、個人情報を相手に伝えてしまうなど、さらなるトラブルへと発展する恐れがある。ウイルス感染が心配される場合は、警告画面の指示に従うのではなく、正真正銘のウイルスソフトを利用してウイルスチェックをすることが正しい対応である。

相談内容(2016年8月・青少年男子)

ゲームの掲示板にゲームデータの売買情報とSNSのQRコードを載せている人がいたので、データを買おうと思って連絡をした。相手から指定された金額のギフトカードを購入し、そのID番号部分を撮影して相手に画像を送った。送信後に相手からゲームデータを受け取る約束だったが、送られてこない。SNSもブロックされてしまった。これは詐欺なのか。相手のことで知っている情報は、取引前に送ってもらった運転免許証の画像から、住所、氏名などだが、本人のものである確証はない。警察に相談をしたら、住所と名前がわかるのであれば、相手に郵便で連絡を取るようにと言われた。

アドバイス

今後のために、相手のことで知っている情報、相手とのやり取りを証拠として保存しておく。警察のアドバイスのとおり、郵便での連絡を勧めるが、一人で対応せずに保護者に手伝ってもらう必要があるだろう。今後の注意点として、ゲームによってはデータの売買は利用規約違反であることを覚えておいてほしい。保護者と一緒に利用規約を読み、ルールを守ってゲームをしてほしい。 規約違反でなかったとしても個人間の取引はリスクが高い行為である。

ポイント

インターネット上の個人間の取引には、常に被害のリスクが伴う。相手が名前を名乗っていたとしても、真実かどうかを確認することが難しい。ギフトカードも正しく利用すれば利便性が高い反面、この事例のようにID番号を伝えた瞬間に取引相手と連絡が取れなくなってしまうトラブルが頻発している。その上、ゲームデータの売買は運営会社が禁止していることもあり、被害者であってもアカウント停止などのペナルティが課される可能性がある。ゲームの利用規約をよく読み、危険を冒すような遊び方は絶対にしてはいけない。正しい遊び方の範囲内で安全にゲームを楽しんでほしい。

相談内容(2016年7月・青少年女子)

アイテム交換が認められているオンラインゲームサイトで、交換アイテムを持っていないのに交換の交渉をして、相手からアイテムを受け取ってしまった。その後、相手から攻撃的な内容のメッセージが届き怖くなった。アイテムを返そうとしたが、相手の情報を誤って消してしまったため返すことができない。相手を探す方法はあるのか。

アドバイス

持っていないアイテムを交換条件に出してしまったことはルールに反する行為であり反省点だろう。アイテムを返すためには、ゲーム運営会社に問い合わせることを勧める。その際には、偽りなく正直に時系列で事情を説明する必要がある。その上で、運営会社でも探す方法はない、教えられないという返事だった場合は問題の解決は難しいと思われるので、ゲームサイトから退会をしてしばらくゲームから離れるのが良いだろう。

ポイント

交換が許されていたとしても、個人間の取引は自己責任、リスクが伴う取引である。今回のトラブルでは、責任を持った取引ができずに起こってしまったことだと言える。起こってしまった事実は消えないので、自分にできることを考え、誠意を持った対応が望まれる。また、今後もし個人間取引を行う場合には、責任を持った行動と、リスクの伴う取引だと認識した上で保護者の同意を得て利用してほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。