相談事例

個人情報関連

相談内容(2020年6月・青少年女子)

娘がSNSのダイレクトメッセージで連絡がきた人に、顔は写っていないが自身の写真や動画を送っていた。ショッピングサイトから好きな商品を選んでプレゼントすると言われて気軽に送ってしまったようだ。プレゼントは届いていない。

アドバイス

相手に送った写真、動画、個人情報について再度よく確認してほしい。相手の手元から情報を確実に削除してもらうために、まず警察へ相談することを勧める。一方、民事で解決していく方法もあり、その場合は情報開示請求を通じて相手を探すことから始めることになる。対応には弁護士などの支援が必要になるかもしれない。もしも顔が写っていないようであれば、個人の特定までは至らないと考えてこのまま相手と関わらないのも1つの解決方法である。

ポイント

写真や動画に映っている情報から、個人の特定に至る例は多い。個人の特定につながる情報を一度送ってしまうと、それがインターネット上でどのように利用されるのかをコントロールすることも難しくなるため、知らない人に安易に渡すのは危険である。今回のような経験は、インターネット上には悪意を持った人がいることを家族で理解するきっかけになるかもしれない。同じことを繰り返さないために、また、相手に渡した個人情報を取り戻すために何ができるか、前向きなお話し合いができると良い。

相談内容(2020年5月・青少年女子)

SNSに匿名で投稿していたが、もうやめようと思い、過去の投稿を削除してアカウントも削除した。しかし、投稿の中に悪口も書いていたので不安になった。インターネット上では不適切な発言をした人が個人情報を特定されたり炎上しているので、自分もそうなったらと思うと怖い。

アドバイス

インターネット上の炎上は、自分から個人情報を発信していたために起こっていることが多数である。心配の種になるアカウントは削除し、これから正しく使うことを心掛けてほしい。インターネットは完全な匿名ではないので、警察や弁護士が正式な手続きをとったり、個人でも発信者情報の開示請求が可能である。誰にも言えないことを吐き出せる場所は必要だが、インターネット上に文字として残してしまうのは避け、信頼できる家族や友人などに聞いてもらって発散するのが良い。

ポイント

SNSの良いところは、現実の世界では言いにくい気持ちを匿名で発信できることである。しかし、インターネット上では、発信した内容によっては断片的な情報を繋ぎ合わせることで個人を特定できることもある。誰かを傷つける言葉や度を超えた表現は非難の的になりやすい。発信する前に、匿名でなくても見られて大丈夫か、ルールやマナーが守られているかよく見直しをすることが大事である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。