相談事例

迷惑メール

相談内容(2021年7月・青少年女子)

メッセージアプリにアイドルを名乗る人からメッセージが届いた。また別の人からは、あなたのメールアドレスがアップされているという内容のメッセージが届いた。怪しいと思ったが一度返信してしまった。

アドバイス

有名人のふりをした迷惑メッセージの可能性があり、身に覚えのないメッセージならば無視をすることを勧める。メッセージに反応してしまうと相手からのメッセージが増えたり、不適切なサイトに誘導されたりなど心配事が増えてしまうかもしれないので気を付けてほしい。不要なメッセージを受信しないために、メッセージアプリや携帯電話会社の契約画面等から受信拒否設定の対策をすると良いだろう。

ポイント

迷惑メールは従来の電子メールのほか、メッセージアプリ、電話番号宛てに届くショートメッセージ、SNSなど送信手法はさまざまある。どのような形で届いても、知らない人からのメッセージには返信せず無視をすることが共通の対処法である。迷惑メールは、適当なメールアドレスや電話番号に大量に送信されている可能性もある。「誰だろう?」と思って返信してしまうことがさらなるトラブルにつながると考えてほしい。

相談内容(2021年4月・青少年男子)

本人不在のため荷物を持ち帰ったというSMS(ショートメッセージサービス)が届き、メッセージ内に書かれていたURLを押してしまった。しかしフィルタリングでブロックされてサイトは開けなかった。あとでインターネットで調べて詐欺らしいとわかったが、サイトを開かなかったので大丈夫か。

アドバイス

宅配業者を装った偽のSMSの可能性が考えられる。書かれているURLにアクセスするとスマートフォンの中にある情報が抜き取られるなどトラブルに繋がる場合もあるのでクリックしてはいけない。もしもスマートフォンに見覚えのないアプリがインストールされていたら削除することを勧める。今後は、送り主がわからないSMSには返信せず、書かれているURLにもアクセスしないように注意してほしい。SMSを受信しないように設定するなどの対処法もあるので検討すると良い。

ポイント

携帯電話の番号宛てに送られてくる偽のメッセージは大人でも騙されやすい。幸い、この事例ではフィルタリングを利用していたことでトラブルを未然に防ぐことができたが、メッセージ内のURLをタップしてしまうと、本物のサイトとそっくりの偽サイトが開き、アプリのダウンロード、パスワードの入力などへと誘導される可能性がある。実際に深刻な個人情報流出や金銭被害も起きていることから、安心・安全のためには必要なメッセージ以外はなるべく受信しないように、保護者と対策について話し合えると良い。

相談内容(2021年1月・青少年女子)

迷惑メールを無視していたが、一度クリックしたところ、お金を振り込めば報酬をもらえるというサイトにつながり、お金を支払ってしまった。支払いはコンビニで買える電子マネーで行った。保護者に相談し警察にも相談したが、それでも迷惑メールが届いてしまう。

アドバイス

迷惑メールが届かないように、迷惑メール防止機能などを利用してブロックしてほしい。しかし対策をしても完全に防ぐことは難しいため、迷惑メールには無視をするのが正しい対応である。迷惑メールの種類は多数あり、儲け話や脅迫のような内容が書かれていることもある。巧みな言葉でクリックさせてサイトに誘導しようとしているので惑わされないでほしい。

ポイント

迷惑メールの中には、副業やお小遣い稼ぎをもちかける勧誘メールも多く、迷惑メールだと見抜けないまま青少年がお金を支払ってしまう被害も起きている。こうした迷惑メールを受け取らないように、指定したアドレスのみの受信や拒否、迷惑メールフィルターなどの防止機能を活用してほしい。基本的な対応である、開かない、返信しない、個人情報を入力しないというルールを守ることもトラブルの未然防止につながる。

相談内容(2020年9月・青少年女子)

知らない人からメールが来る。メールを開くとウイルス感染の危険があると保護者に教えて貰ったので中身は見ていない。迷惑メールは誰にでも届くことがあるのか。

アドバイス

メールアドレスは英数字の羅列なので、無作為に送られてきている可能性もある。インターネット上に書き込まれたメールアドレス等が収集されたり、メールアドレスを集める目的で設けられたおとりサイトもある。インターネットを利用している以上、誰でも迷惑メールを受信してしまう可能性があるため、過剰な心配は不要だが、迷惑メールやウイルス感染への対策をしておくと良い。自分に必要のないメールは、中身を開かずに削除するのが正しい対処法である。

ポイント

迷惑メールの手口は日々進化しており、知らない人からのメールばかりでなく、最近では実在する官公庁、宅配業者、銀行を装ったなりすましメールも増え、金銭被害やウイルス感染なども起きているので注意してほしい。迷惑メールを完全に止めることは難しいが、受信拒否や迷惑メールフィルターなどの対策は必ずしてほしい。また、メールアドレスは英数字の複雑な組み合わせで作るなど、迷惑メールをなるべく受け取らない工夫をするのも有効である。

相談内容(2020年7月・青少年女子)

SNSに友達から怖い内容のチェーンメールが届いた。数十人に回すように書いてあったので自分にも回ってきたのだと思う。自分は拡散しなかったが、内容がとても怖かった。

アドバイス

チェーンメールを他人に送らずに止めたのは適切な対応である。読むと怖くなるような内容に限らず、どのような内容であってもチェーンメールを他人に送ることはマナー違反となる。負の連鎖を勇気をもって止められたのは立派な対応だったと考えてほしい。

ポイント

転送を促す内容のチェーンメールは一種の迷惑メールである。デマや不確かな情報をたくさんの人に回すことで、自分自身も迷惑行為に加担してしまうことになると理解してほしい。大切な友達に嫌な思いをさせないためにも、受け取ったチェーンメールは回さずに止められると良い。チェーンメールの適切な転送先も用意されているので、止めるのが不安なときには保護者にもお話して利用してほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。