相談事例

迷惑メール

相談内容(2013年11月・青少年男子)

あるサイトから数日前よりメールが来る。ちょうどその頃いろいろな迷惑メールが届いていたので、最初は気にしていなかったが、しつこく送られて来るので、退会の案内を読むと無料と書いてあるので、URLを押した。その日から、1時間に5通ぐらいメールが来て、とても怖い。メールには、未清算金について大至急ご連絡をお願い致します、などと書かれていてとても怖い。

アドバイス

迷惑メールのURLをクリックしてしまい、表示されたページの内容を見て、不安が募ってしまったようだが、利用していないサービスの料金を請求されているならば、きっぱりと無視を続けること。不安に思って相手にメールや電話で問い合わせをしない。自分から連絡をとることで、さらにしつこくお金を請求されたり、迷惑なメールが増える原因となる。

ポイント

迷惑メールへの対処は、開かない・アクセスしない・連絡しないが原則である。迷惑メールの手口は巧妙になり、受信者を不安な気持ちにさせて、無視することができないように仕向けてくるが、返信や連絡をしてしまう行為こそが、心配事を増やす原因である。また、迷惑メールのきっかけを作ってしまう行為は、懸賞への応募、無料ダウンロード、メルマガの登録など、日常生活のさまざまな場面にある。迷惑メールを受け取らないために、日頃からメールアドレスの扱いには慎重な姿勢をとることが大事である。

相談内容(2013年10月・青少年男子)

色々な迷惑メールがたくさん来る。迷惑メール対策をすると、部活で使っているメールが来なくなってしまった。メールアドレスを変えようと思うが、変えれば何とかなるのか。今来ている迷惑メールは、開いていないので詳細はわからないが、多分アダルトサイトで、見知らぬ名前の人からも来ている。1日に数十件以上あるので非常に困っている。身に覚えはない。

アドバイス

迷惑メールを拒否しながら必要なメールも受信できる方法がある。迷惑メール対策の設定は色々あるので、携帯電話会社に確認すると良い。また、メールアドレスを変更することで、現在届いている迷惑メールを止めることはできる。しかし、せっかく変更したメールアドレスでも、色々なサービスに新たに登録をしたりすることで、再度迷惑メールが届くことも考えられる。メールアドレスも大事な個人情報であるため、取り扱いには十分に注意をしてほしい。

ポイント

無作為にたくさん届くメールへの対策に悩む青少年は多いだろう。受信拒否の対策をしたことで必要なメールも受信できなくなったという相談も見受けられる。このような状況では、複数ある迷惑メール対策を組み合わせることが有効である。届いているメールの傾向(アドレス、ドメイン、本文の内容等)を分析して拒否設定を工夫すると良い。そして何より大事なことは、迷惑メールのきっかけを作るような行為をしない( 「開かない」、「クリックしない」、「情報を入力しない」)という基本を常に心がけておくことである。

相談内容(2013年8月・青少年女子)

携帯電話に、今日中に数万円を支払うようにという内容のメールが届いた。サイトにまったく心当たりがなく、携帯電話にフィルタリングをかけているので変なサイトにはアクセスできない。迷惑メールが来たことがあるが、お金を請求されたのは初めて。迷惑メール拒否設定をすると、利用規約によって悪質ユーザーとして訴えるとも書いてあるため拒否するのが怖い。

アドバイス

身に覚えがない以上はお金を払う必要はなく、他の迷惑メールと同様に無視して削除してかまわない。メールに返信をして問い合わせたりしてはいけない。間違って返信したり、URLをクリックしないように、迷惑メール拒否をすると良い。迷惑メール拒否設定をすると悪質ユーザーにするという文言は、お金を支払わせるための手口であり無視して良い。

ポイント

迷惑メールが届く要因はいくつか考えられ、サイトを利用したり、自分からメールアドレスを教えたことがなくても届く可能性がある。身に覚えのないメールを受け取ったら、迷惑メールを疑い、決して、「何だろう?」と思ってサイトにアクセスしようとしたり、メールに返信をしてはいけない。その行為によって自分の個人情報を伝えてしまうことになり、それこそが迷惑メールの目的である。怖がらずに無視をすることが、トラブルから身を守る正しい対処である。また、メールアドレスは文字・数字・記号を使った複雑な羅列で作るなど、迷惑メールをなるべく受け取らない工夫をするのも有効である。

相談内容(2013年6月・青少年女子)

心当たりがないサイトからメールが大量に届き、その会員になっているようだ。内容は「ポイントが2000万円分貯まっている」とか「30億円分の未償還ポイントがある」等、全く心当たりがない。何かサイトを見ていてクリックした覚えもない。届いたメールに問い合わせ先が書いてあったので、退会依頼のメールを出したが返信がない。

アドバイス

サイトにアクセスした記憶も、何らかのサイトでメールアドレスを記入した記憶もないなら、スパムメールの可能性が高い。返信をすれば料金請求をされる可能性もあるので、一切無視すること、問合せもしないこと。今後もメールが大量に届くようならばメールアドレスの変更も検討すると良い。その際には、長いメールアドレス、数字を組み合わせたメールアドレスが望ましい。

ポイント

心当たりのない差出人、内容で届くメールには一切返信しないことがスパムメール対策の基本である。しかしスパムメールの知識がなければ、「誰からだろう?」と思い返信したり、サイトにアクセスしてしまい、料金を請求される等のトラブルに発展してしまう可能性がある。知らないうちに子供がトラブルに巻き込まれてしまう事態を防ぐために、子供に携帯電話やスマートフォンを持たせる段階で、インターネットやメールに潜む危険について家庭で十分に学ぶ機会をもつことが望ましい。また、スパムメールから不適切なサイトに誘導されることを防ぐには、フィルタリングの利用が有効である。

相談内容(2013年5月・青少年男子)

登録した覚えのないサイトから請求メールが届いた。その内容は「料金が未払い」などや「差し押さえ」というメールである。どうすればいいか?実際に差し押さえられるのか?

アドバイス

知らない人(サイト)からのメールというのは「迷惑メール」「スパムメールと呼ばれるものである。迷惑メールの内容は沢山あり、今回のように金銭を要求するもの、恋人や友達勧誘のメール、出会い系サイトへ誘導するメールなどがある。いずれにしても知らない人からのメールは開かずに捨ててしまうことが大事である。書かれているURLにアクセスしたり、メールに返事をすると更なるトラブルに繋がる恐れや、迷惑メールを増やす原因になる。利用していないサービスの料金を請求されており、何の予告もなく突然の差押えは考えられない。お金を取り立てられるようなことをしていないのであれば差押えされるはずがないので心配する必要はない。

ポイント

心当たりがないのにお金を請求するメールが届いたときには、まず冷静になることが大切である。サイト名の記載がないメールや利用明細の記載のない請求ならば、迷惑メールの可能性がある。また、「差し押さえ」、「裁判」など請求以外の文言が書かれたメールにも注意が必要である。こうした迷惑メールをきっかけとしたトラブルを防ぐためには、迷惑メールを受け取らない対策が有効である。メールアドレスアドレスを安易に他人に知らせない、特定の相手からのメールだけを受信するなど、自身で身を守る対策をとることが重要だろう。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。