相談事例

迷惑メール

相談内容(2018年3月・青少年女子)

迷惑メールに返事をしてしまったようだ。届いたメールには、動画が有料になってしまうという文章と、電話会社のマークもあったので信用し、URLにアクセスして個人情報を入力した。その直後から変なメールがたくさん届くようになってしまった。このまま放っておけば、個人情報の拡散を防ぐことはできるのか。メールアドレスを変更すれば良いのか。

アドバイス

迷惑メールを防ぐ方法としては、メールアドレスの変更も対策の1つである。ただしメールアドレスを変更するのであれば、その前に自分が利用しているSNSなどのサービスを一覧にして、登録しているメールアドレスや暗証番号などを紙に書いて整理することを勧める。メールアドレスを変更した後にサービスのパスワードを忘れてしまうと、パスワード再発行のメールが届かず、ログインもできなくなるかもしれないので慎重に考えてほしい。また、変更後にも迷惑メールを受信しないように、怪しいサイトには近づかない、個人情報の登録を慎重になるなど、自衛することも忘れないでほしい。

ポイント

実在する企業になりすました迷惑メールが増えている。メールに返信をしてしまうと、メールアドレスを知られたり、個人情報の収集につながる恐れがある。偽サイトへ誘導してIDやパスワード、クレジットカード番号を収集する「フィッシング詐欺」の手口もあるので注意が必要である。届いたメールが本物かどうか少しでも疑問がある場合は、メール本文ではなく公式ホームページなどから正しいお問い合わせ先を確認してほしい。メールの内容に疑問を持たなかったとしても、個人情報を記入する場面になったら、必ず立ち止まって確認する習慣を身につけることが大事である。

相談内容(2017年7月・保護者・青少年女子)

娘のSNSアプリにチェーンメールが送られてくるので、無視するように伝えたいのだが、どのように説明したら良いか。

アドバイス

たとえば、チェーンメールを受け取って怖い思いをしたのであれば、同じ思いを友達が感じるはずなので、自分で止める勇気を持ってほしい。チェーンメールはいたずらなので、それに加担しないことが大切である。自分で止める勇気がないのであれば、友達に転送するのではなく、チェーンメールの転送先アドレスが用意されているので利用すると良い。

ポイント

チェーンメールは、以前は電子メールで回されるものが多かったが、最近は、コミュニケーションの手段が多様化し、通話アプリやSNSも使われるようになっている。チェーンメールの内容は、怖いものばかりでなく、幸福が訪れる、プレゼントをもらえるなど、良い内容も見られるが、どんな内容であっても転送すべきではない。発信元が分からないチェーンメールを回すことは、デマや不確かな情報を拡散してしまう迷惑行為であると理解してほしい。

相談内容(2017年6月・青少年女子)

出会い系サイトから迷惑メールが来ていた。今はメールアドレスを変えたので届かなくなったが、迷惑メールが来たときに悪質なサイトとは知らずURLを開いてしまい、会員登録してしまったかもしれない。

アドバイス

迷惑メールには、金銭を要求するもの、恋人や友達勧誘のメール、出会い系サイトへの誘導などいろいろあるが、知らない人からのメールは開かずに捨ててしまうことが大事である。メールに書かれているURLにアクセスしたり、メールに返事をしたり、退会の申請をしてしまうと、さらにトラブルに繋がる恐れや、迷惑メールを増やす原因となる。今後は、身に覚えのないメールは無視をし、削除するよう心がけてほしい。

ポイント

何らかの原因でメールアドレスが流出して迷惑メールが届いてしまうことは誰にでも起こり得る。迷惑メールは、一度届いてしまった後で完全に止めることは難しいが、なるべく受信しないように対策することは可能であり、その1つが受信拒否である。URL付きのメールやパソコンからのメールを拒否した上で、受信したいアドレスを個別に指定するなどが有効である。大事なメール、必要なメールだけを受信するにはどうしたら良いか、一人だけで対応せずに保護者と一緒に話し合って工夫すると良いだろう。

相談内容(2017年5月・青少年女子)

ポイントが貯まるサイトに会員登録をした。その時に、自分の名前、メールアドレス、誕生日を記入した。その後、ほぼ毎日メールがたくさん届くようになって困っている。内容は、自分が知らない人からで、支援金をあげるので連絡するようにと書かれていたりする。どうしたら良いか。

アドバイス

メールには返信をせず、連絡するようにと書いてあったとしても、きっぱりと無視してほしい。自分に必要のないメールを受信しないように、迷惑メール防止の設定をすると良い。必要であればメールアドレスの変更を検討するのも良いだろう。今回のトラブルについて保護者に相談し、迷惑メールの設定、メールアドレスの変更について一緒に対処してもらうことを勧める。

ポイント

迷惑メールは受信しないように工夫することが基本である。利用しているメールソフトの迷惑メール防止機能や、携帯電話会社など通信事業者のサービスを利用する方法がある。より快適にメールを受け取る環境は、自ら設定して作ることを覚えておいてほしい。そしてもっとも大事なことは、迷惑メールの原因を作らないことである。この事例のようなポイントサイトの中には、個人情報(メールアドレス)を収集することが目的のサイトも存在し、収集されたメールアドレスが出会い系サイトなどからの迷惑メールの送信先に使われたりする。個人情報を相手に伝える行為がトラブルの発端になり得ることを、青少年はしっかりと覚えておいてほしい。

相談内容(2017年4月・青少年女子)

スマートフォンに財産調査開始通知書というメールが来て、自分の名前と住所が書かれていた。心当たりはなかったがどうしても不安になりURLをクリックすると、そこにも自分の名前と住所が書かれていた。自分が財産の受取人になっていて、対応が完了していないために諸費用が発生していて損害賠償を請求されると書かれていた。また、連絡をしないと、住所と氏名が誰かに渡されると書いてある。URLはクリックしないほうが良かったのだろうか。怪しいと思ってメールアドレスを変更したので、もう届かないと思うが、無視して大丈夫か。

アドバイス

メールの内容に心当たりがないなら、迷惑メールの可能性が高く、一切関わらないことが正しい対処である。迷惑メールの目的は、相手に連絡をさせて個人情報を収集したり、有料サイトに誘導してお金を請求することである。迷惑メールは一度受信すると、完全に止めることは難しいためメールアドレスを変更したのは適切な対処である。今後、相談者自身が安心できるために、保護者の方にもお話して情報共有しておくことを勧める。

ポイント

この事例のように、公的な通知のように見せかけて、指定したURLにアクセスさせようとするメールが増えている。URLをクリックしたり連絡を取ってしまうと、お金を請求されたり、さらに個人情報を知られてしまう手口である。個人情報が書かれていると不安になってしまうが、心当たりがなければ、絶対にURLにアクセスしたり連絡を取ったりしてはいけない。このような迷惑メールのターゲットにならないために、懸賞サイトやアンケートなど、個人情報を記入するときには慎重に行動することを心がけてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。