相談事例

架空請求

相談内容(2013年7月・保護者・青少年女子)

スマートフォンでアダルト動画サイトを見ていて、18歳以上を押したら突然登録完了になった。数日以内に高額な登録料金を振り込むようにと書いてあった。ビックリして退会ボタンを押したらメールが立ち上がり、それを送信した。すると退会エラーのメールが届き、電話をかけないと退会できないと書いてあった。書いてあった番号に電話したら、料金を支払わないと退会できないと言われた。どうしたら良いか。

アドバイス

相手に伝わっている情報は、メールアドレスと電話番号である。もし今後メールや電話で料金請求があったとしても一切無視すること。しつこく届くメールは迷惑メール設定やメールアドレスの変更で対応する、電話は相手の電話番号指定で着信拒否する、心当たりがない電話番号や非通知の電話には出ない、もし出てしまったら用心して対応すると良い。お金を支払わせるための脅しには応じないよう、このようなアダルトサイトにアクセスして料金請求となったら、勇気を持って「戻る」ことがトラブル回避をする上で重要である。

ポイント

毎月、架空請求のトラブルは後を絶たない。多くはアダルトサイトであるが、未成年であるにも関わらず、18歳以上と年齢を偽り先に進んでトラブルに巻き込まれている。アダルトサイトに興味がある年齢ではあると思うが、興味が先走るのではなく、年齢を偽ることをしなければ、防げる事象ではあるので、ルールを守ることで、自分の身を守るという基本を学んでほしい。

相談内容(2013年6月・保護者・青少年男子)

子供から、料金を請求するメールが届いたことを聞かされ、対応してくれと言われスマートフォンを預かった。アダルトサイトからのメールであり、未成年であるならばメールで返信しなさいと書かれている。連絡をする前に気をつけるべき点を教えてほしい。フィルタリングを利用しているし、子供も怪しいサイトには自ら近づいていないと思われる。

アドバイス

メールや電話をすることは相手に個人情報を伝える行為なので、危険であり、やめた方が良い。メールアドレスを変更する、迷惑メールを設定するなど、今後の対策をしてほしい。念のため、メールが送られてきた状況を子供から聞いた方が良い。相談者は子供の行為やフィルタリングを信用していたが、履歴には、フィルタリングで防げたはずのアダルトサイトのURLが含まれていた。そのサイトを閲覧できたということは、3G回線のみのフィルタリングを利用していて、WiFiにはフィルタリングを利用していないと考えられ、WiFi経由でアダルトサイトにアクセスしているのだろう。今後のためにも、WiFiのフィルタリングも利用することを勧める。

ポイント

保護者の知らない間に子供がアダルトサイトを閲覧したり、予想もしない使い方をしていたためにトラブルに出会ってしまうケースも多い。特にWiFiを使ったインターネット接続では、携帯電話会社が提供している3G、4G、LTE等と呼ばれる回線とは別の通信回線であるため、WiFiでも利用できるフィルタリングを申し込んでいない場合には、アクセス制限されるべきサイトにも繋がってしまう。フィルタリングの利用は、トラブルを未然に防ぐために必須ではあるが、子供のインターネットの利用方法を保護者が把握し、日々見守ることこそがもっとも大事なことだと考える。

相談内容(2013年5月・青少年男子)

音楽プレイヤーでインターネットを見ていて、アダルトサイトに突然繋がってしまった。利用規約と小さく書いてあったのに気付かず「同意する」をクリックしたら、突然請求画面が表示された。入会金が書いてあり、びっくりして退会ボタンから退会しようとしたができなかった。3日以内に入会金を払わないと退会できない、またそれより遅くなると2倍になると書いてあった。

アドバイス

18歳以上で同意を押した途端に請求されたのであれば架空請求であるが、退会ボタンを押したことで、メール送信となり、メールアドレスが相手に伝わっている。対策として、相手のメールアドレスを指定して受信拒否設定する、またはメールアドレスを変更する等して対応してほしい。音楽プレイヤーにフィルタリングをかけていない状態ならば、同じようなことが起きる可能性がある。アダルトサイトにアクセスしてしまったと思ったらすぐに退出してほしい。

ポイント

携帯電話やスマートフォンのほかにも、インターネットに接続できる機器が普及し、架空請求のトラブルに出会う機器も多様化している。携帯電話やスマートフォンだけでなく、インターネットに接続する機器にはフィルタリングを利用し、安心・安全に利用する必要がある。そのためには、子供が使用する機器に対して保護者も正しい知識を持つことが大事であり、使い方や利用ルールについて親子できちんと話し合えると良いだろう。

相談内容(2013年4月・青少年女子)

アダルトサイトに間違えて入り、画面をタッチしたら登録されてしまった。その後、18歳未満退出というボタンがあったので押した。怖くなって画面は消してしまったが大丈夫か。

アドバイス

メールを送った覚えはないとのことだが、キャンセルボタンはメールの送信だと思われるので、送信BOXを見てもらったところ、空メールを送っていたようだ。今後、お金の請求や変なメールが届くと思うが、中身は見ずに無視をしていればよい。アドレスを変更すると本人が言っていたので、変更すればメールは届かないので、それが一番安全だろうと話した。

ポイント

相談者は登録キャンセルのボタンを押したと思っていたのに対し、実際には空メールを送信していたようだ。架空請求のトラブルでは、焦って次の操作をしてしまったことでさらなる不安に発展するケースが多い。ボタンを押す前に、「このボタンを押しても大丈夫なのか?」と冷静になることが大事である。こうしたことは、インターネットを利用する前に基本知識として身につけておきたい。

相談内容(2013年3月・青少年男子)

ゲームの攻略サイトを探していたら有料サイトにいきなり飛ばされ、登録されてしまった。焦ってメールと電話をすると、料金を払うように言われた。未成年であることを伝えたら、証明書を要求され、送ってしまった。学校名や学校の電話番号が書いてあるものを送ってしまい毎日が不安でしょうがない。

アドバイス

有料であることや支払い方法、入会の意思を確認する表示がないまま登録・請求へと進んでしまったのであれば、契約は成立していないと主張ができ、支払いに応じる必要はない。契約が成立していないため証明書を提示する必要もなかったと思われる。個人情報を収集することが目的で要求をしてきた可能性が高い。個人情報を安易に渡してしまう行為は、更なるトラブルに繋がる可能性があり、今後は注意してほしい。お金を請求するようなメールや電話を受けたとしても、簡単に連絡を取る行為は避けてほしい。

ポイント

架空請求は、成人向けサイトで出会ってしまうことが多いが、最近は色々なジャンルのサイトに罠が仕掛けられており、手口も多様化している。不当な請求だと気付かずに解約のためにメールや電話をしたり、学生証などの個人情報を提示してしまう子供も多い。こうした場面では、ひとりで判断して行動せずに、身近にいる大人に相談することが最も安全な対処である。トラブルに出会ったときにはすぐに保護者に相談できるように、家庭で話し合いができていることが望ましい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。