相談事例

架空請求

相談内容(2020年10月・青少年女子)

アダルトサイトにアクセスしてしまった。18歳以上の年齢確認のところで「はい」を押してしまったのだが、その直後に有料会員登録完了の画面になった。退会申請の案内があったのでメールを送った。するとメールでは処理ができず電話をする必要があると返信があったので電話をしてしまった。

アドバイス

利用規約、有料契約に同意をしたのでなければ契約は成立していないと考えられ、退会する必要も、支払いの必要も生じない。きっぱりと無視をするのが最善である。退会申請のためにメールと電話で連絡をしていることから、メールアドレスと電話番号が相手に知られている可能性がある。今後、非通知や知らない番号からの電話には十分に注意をし、着信拒否などで対応すると良い。必要のないメールが届いても無視し、迷惑メール拒否設定などの対策をすると良い。

ポイント

年齢制限のあるサイトを興味本位で利用しようとするのは危険なので、年齢のルールは必ず守ってほしい。しかし年齢を確認しただけでは有料会員登録に同意したことにはならず、退会申請の案内を鵜呑みにすることも危険である。退会しようとして連絡をすることで相手に連絡先が伝わり、支払う必要がないのにお金を支払うように仕向けられるなど、さらに心配事が増えてしまうので注意してほしい。

相談内容(2020年9月・青少年男子)

インターネットで調べ物をしているうちにアダルトサイトに入ってしまった。年齢確認のところで未成年を選んだのに、いきなり有料登録の画面になった。誤作動の場合は退会申請をするようにと書いてある。期限までに退会申請をしないと料金が発生すると書いてあった。

アドバイス

有料契約は一方的には成立せず、利用者が料金や利用規約の内容に同意していないのであれば契約は無効である。この場合は支払いも、退会の必要もない。メールや電話をすることで個人情報が伝わってしまう危険性がある。誤作動ような言葉で連絡するように仕向けるのも相手の手口かもしれないので、安易に連絡しないでほしい。

ポイント

この事例のように、年齢を偽らずに正しい選択をしたにもかかわらず有料登録の画面が表示されれば、本当に誤作動だと思い込んでしまうかもしれない。利用者を惑わせ、焦らせてお金を支払うように仕向けるのも従来からある架空請求の手口である。退会申請のために連絡をすることでさらに心配事が増えてしまうので注意してほしい。間違った判断をしないために、ひとりだけで考えて行動せずに保護者など大人に相談することが大切である。

相談内容(2020年8月・青少年女子)

アダルト動画が見たくて、サイトの年齢確認画面で18歳以上だと偽ってタップしたら、会員登録完了と表示され、高額請求されてしまった。年齢を偽ると裁判になるとも表示されていた。退会申請の電話番号が書いてある。

アドバイス

利用規約、有料契約に同意をしていないなら契約は成立していないと考えられ、解約・退会の必要も、支払いの必要も生じない。この場合は無視をするのが最善である。退会申請のために電話やメールをしていた場合には、番号が相手に知られていると考え、非通知や知らない番号からの電話には十分に注意をし、着信拒否等で対応すると良い。メールについては、必要のないメールが届いたら読まずに削除し、迷惑メール設定などで受信拒否をすると良い。

ポイント

年齢制限を守らずにサイトを利用することは規約違反となるため避けてほしい。しかし、年齢を確認しただけでは有料契約が成立したとは言えないので、裁判といった言葉や、退会を促すような案内を鵜呑みにすることも危険である。焦らないこと、不用意に相手に連絡しないこと、すぐに大人に相談することがトラブルを大きくさせないために大事なことである。

相談内容(2020年3月・青少年女子)

検索して見つけたアダルトサイトで、間違えて何かをタップしたら登録完了と出た。焦って退会しようとして、電話とメールをしてしまった。有料会員登録だったのでお金を請求されるのか心配している。

アドバイス

利用規約に同意をしていないのであれば、会員登録は成立していないと考えることができる。この場合はそのサイトとの契約は無効だと考えられ、退会をする必要はなく、お金を請求されても支払う必要もない。無視しているのが良い。相手に電話やメールをすることで連絡先が相手に伝わり、迷惑な電話やメールが増える原因になる。今後は電話の着信拒否や迷惑メールブロックなどの対策をとってほしい。

ポイント

有料会員登録が成立していないのに完了画面などを表示して、退会手続きをするように誘導するのは架空請求に多い手口である。焦って行動してしまうと、相手に個人情報を答えてしまうなどでさらに心配事を増やすことになるので気をつけてほしい。自宅で一人でインターネットを利用する機会も増えている時期かもしれないが、困ったときには心配事を抱え込まずに、経験豊富な保護者など身近な大人にお話をして助けてもらってほしい。

相談内容(2020年2月・青少年女子)

無料と書いてあったアダルト動画サイトで再生ボタンを押し、画面を進み続けていると会員登録が完了して請求画面になった。利用規約があったかもしれないがよく見ないで進んでしまった。誤登録の場合は電話をするようにと書いてあるが電話はしていない。使っていたのは家族が解約した携帯電話である。

アドバイス

利用規約に同意したり、有料サービスに申し込みをする意思表示をしていないのであれば、有料契約は無効だと考えられる。また、間違えて登録に進んでしまったときのために、訂正する画面や最終確認画面などが用意されていないといけない。そのような措置がなかったのであれば、お金を支払う必要や解約の必要もなく、きっぱりと無視してほしい。

ポイント

有料契約が成立していないのに、高額請求を受けてしまう架空請求のトラブルである。誤登録だと思い込んで電話をかけてしまうと、自分の連絡先を相手に伝えてしまうことになるので電話をしなかったのは正しい判断である。解約した携帯電話も、パソコンと同じようにインターネットに本格的につながる機器であり、この機会に有害サイトにつながらないようにフィルタリングの利用について保護者とお話しができると良い。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。